どうも、合同会社スタジオパッチ代表の池本です。
今日は「企業が自社のキャラクターを持つこと」についてお話しします。
結論から言います。
自社キャラクターは、広告費を払い続けなくても残る資産になります。
ただし、社内だけで作ると、そのメリットの多くを自分で潰してしまいます。
広告費と資産の違い
キャンペーンのたびに広告を打つ会社、多いですよね。
バナーを作って、SNS広告を回して、期間が終わったら次のキャンペーンでまたゼロから作る。
毎回お金をかけているのに、終わったら何も手元に残らない。
ここに「不」があります。
広告は「掲載している間だけ」効いて、終わった瞬間に価値がゼロに戻る仕組みです。
積み上がらない。
じゃあ、積み上がるものは何なのか。
ボクはこう考えます。
キャラクターです。
一度育てたキャラクターは、パッケージにも、SNSにも、店頭にも、採用ページにも使えます。
広告と違って、使うほどに認知が積み上がっていく。
1回作って終わりじゃなく、何年も資産として働き続けてくれるわけです。
これが結論、「自社キャラクターは広告費を払い続けなくていい資産になる」の理由です。
身内判断の罠
でも、ここで注意したいことがあります。
「じゃあうちも作るか」と、社内のデザイン担当や、知り合いのイラストレーターに軽く頼んで作ってしまうケースです。
これ、実はかなり危ないです。
理由を3つ挙げます。
1つ目。
社内判断は「かわいいかどうか」で止まります。
会議で「これ、かわいいですね」「いいと思います」で決まってしまう。
でも本当に必要なのは、かわいさの前段階にある「このキャラクターは何を望んでいて、何を避けたいのか」という設計です。
見た目だけ決めて中身がないキャラクターは、1年後に「あれ、このキャラクターって結局何のためにいるんだっけ」となりがちです。
2つ目。
身内制作は「多数決」に弱いです。
部長が「もう少し目を大きく」、別の人が「もう少し優しい色に」と、みんなの意見を足していくと、キャラクターの形がどんどんぼやけていきます。
ピクサーのキャラクターがシルエットだけで誰か分かるまで研ぎ澄まされているのとは真逆で、「誰にでも文句を言われない、誰の印象にも残らない形」に着地してしまうんです。
3つ目。
これが一番大きいのですが、運用の設計がないまま生まれてしまいます。
ロゴを作って、名刺に載せて、それで終わり。
「このキャラクターをどう育てるか」「どこで使い続けるか」が決まっていないので、半年後には誰も触らなくなって、フォルダの奥で眠ることになります。
質の高いキャラクターがファンを生み、ファンが使われる場所を増やし、それがまた質への投資に戻る。
この循環が回って初めて、キャラクターは資産として機能します。
最初の運用設計がないと、この循環はそもそも始まりません。
運用設計がすべて
もう一度、結論です。
自社キャラクターは、広告費を払い続けなくていい資産になります。
ただし、その資産価値は「かわいく作れたかどうか」では決まりません。
何を望み、何を避けるキャラクターなのか。
どこで、どう使い続けるのか。
そこまで決めて初めて、育っていくものなんです。
社内の思いつきで作ったキャラクターと、設計してから作ったキャラクター。
見た目の差は最初、ほとんどありません。
差が出るのは、1年後、3年後です。
実験は続く。
では。
合同会社スタジオパッチ
代表 池本将

