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設計理論

キャラクターの口調と一人称の決め方

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STUDIO PATTI

2026.07.25 ・ 読了 約3分

どうも、合同会社スタジオパッチ代表の池本です。

今日は「キャラクターの口調と一人称の決め方」について話をします。

結論から言います。
口調と一人称は、思いつきで決めるものじゃないんです。
設計するもの。
そしてここを社内の誰かの「なんとなく」で決めてしまうと、キャラクターはブレます。

ありがちな失敗

よくある光景があります。
新しいキャラクターができて、担当者の誰かが言うんです。
「語尾に『〜なのだ』つけましょうか」

会議は「いいですね」で通る。
でも半年後、SNS担当が変わる。
新しい担当者はその設定を知らないか、しっくりこない。

いつのまにか「〜なのだ」が消えて、普通の言葉になっている。
イベントの着ぐるみのトークは台本作家がまた別の口調で書く。
グッズのパッケージにはさらに違う一人称が印刷されている。

こうしてキャラクターは、同じ見た目なのに中身がバラバラになっていきます。

なぜブレるのか

ここで浮かぶ疑問はこうです。
なぜ「〜なのだ」ひとつ決めただけなのに、こんなに簡単に崩れるのか。

答えは、口調や一人称が「装飾」だと思われているからです。
語尾やキャラっぽい言い回しは、後から付け足すおまけだと。
だから担当者が変わればあっさり抜け落ちる。

でも実際は逆なんです。
口調と一人称は、そのキャラクターの人格そのものです。
見た目より先に、性格を決めているのは言葉なんです。

だからこそ、企業が自社キャラクターを持つときは、ここを最初にちゃんと設計しておく必要があります。
そして、ここが自社や身内だけで作ると弱いポイントでもあります。

身内には「決める人」がいないんです。
担当者はみんな他の仕事も抱えていて、キャラクターの言葉づかいを守り続ける役目までは背負いきれない。
結果、時間とともに緩やかに壊れていく。

根拠は3つ

1つ目…口調は人格の輪郭になる
「〜だぞ」と言うキャラクターと、「〜ですわ」と言うキャラクターでは、同じ見た目でも受け取られ方がまったく違います。

語尾ひとつで、元気なのか、上品なのか、頼れるのか、抜けているのか、すべて決まってしまう。
ここがブレると、見ている人は「あれ、この子ってこんな感じだったっけ」と混乱します。

2つ目…一人称は距離感を決める
「ボク」と名乗るキャラクターと、「わたくし」と名乗るキャラクターでは、ファンとの距離が全然違います。

子どもに親しんでほしいのか、大人にちょっと憧れてほしいのか。
これは戦略の話でもあります。
なんとなく「ボク」にしておこう、では戦略になっていない。

3つ目…身内制作だと、決める人・守る人がいない
社内で作ると、決定権が分散します。

「前任がこう決めたので」「担当者の好みで」というふうに、根拠のないまま口調が受け継がれていく。
そしてある日、新しい担当者が「もっとこうしたほうが可愛くないですか」と変えてしまう。

悪気はないんです。
ただ、ガイドラインがないから起きる。
これが積み重なると、ファンから見たときに「キャラクターが薄っぺらくなった」と感じられてしまいます。

ちなみにボクが手掛けている「おばけのパッチ」の一人称はシンプルに「ぼく」です。
「おれ」でも「わたし」でもない、「ぼく」だなと最初に決めた設計です。
ここは行き当たりばったりでは決めていません。

もう一度、結論

口調と一人称は、キャラクターの人格そのものです。
ここを最初に設計しておけば、担当者が変わっても、グッズ展開が広がっても、キャラクターはブレません。
逆にここを身内のノリで決めてしまうと、時間が経つほど輪郭がぼやけていきます。

まだキャラクターを持っていない企業や自治体のみなさんへ。
キャラクターは「かわいい絵」を作ることではありません。

言葉づかいまで含めた人格を、最初にちゃんと設計することです。
そこができていれば、キャラクターは長く愛される資産になります。

実験は続く。
では。

合同会社スタジオパッチ
代表 池本将

おばけのパッチ

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運営会社概要

商号
合同会社スタジオパッチ
代表
池本 将
法人番号
6180003026597
所在地
愛知県一宮市西五城中切29-1
創業
2024年4月1日
資本金
1,000,000円
問合せ先
mm.arrowz.39@gmail.com