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設計理論

名前は忘れても、顔は覚えている

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STUDIO PATTI

2026.07.25 ・ 読了 約2分

どうも、合同会社スタジオパッチ代表の池本です。

今日は「企業の顔」の話をします。

本日も結論からいきましょう。
自社のキャラクターは、会社の名前を覚えてもらう装置じゃありません。
名前を忘れられても「顔」だけは残る、そのための装置です。

ただし社内の多数決で作ると、誰の記憶にも残らない顔になります。

顔がない会社

展示会やイベントで名刺交換をして、あとで名刺入れを見返す。
そんな経験、誰しもあるはずです。
「あれ、この会社何の会社だっけ」。
ロゴと社名だけだと、意外とうなります。

人間の記憶は、「文字」より先に「形」を覚えるようにできているからです。
黄色くて丸いキャラクターがいた会社、という記憶は残っても、社名の漢字4文字はスッと抜けていく。

これ、責めているわけじゃありません。
人間の脳の仕組みがそうなっているだけです。

覚えられない不安

ここで多くの企業が感じる不は「知ってもらっているのに、覚えられていない」です。
広告も出した、展示会にも出た、SNSもやっている。
やることはやっているのに、記憶に残る「引っかかり」がない。

この引っかかりの正体が、キャラクターです。

名刺、封筒、SNSのアイコン、展示会のブース。
接点はいくつもあるのに、そのすべてに同じ顔がいなければ、接点はただの点のまま繋がりません。

多数決の罠

じゃあ社内で作ればいいじゃないか、と思う方も多いと思います。
ここに落とし穴があります。

社内アンケートや多数決でキャラクターを決めると、大抵こうなります。
「かわいい系がいいという声もあったので、動物にしました」。
「うちの製品も入れたいので、素を足しました」。
みんなの意見を少しずつ足していくと、誰も嫌いじゃないけれど誰も好きじゃない、当たり障りのない顔が出来上がります。

これでは「あの黄色い犬の会社ね」とは覚えてもらえません。
覚えてもらうには、むしろ尖った一点が要るからです。

資産としての顔

ここで根拠を3つ挙げます。

1つ目は、人は形とシルエットで記憶するということ。
色や輪郭だけで「あ、あの会社」と分かる状態は、広告費をかけずに認知を積み上げているのと同じです。

2つ目は、複数接点での一貫性です。
名刺、封筒、SNS、展示会。
毎回違うビジュアルを一から作っていたら「またバナー作り直すの、正直しんどいんですよね」という声が現場から出ます。
1つの顔があれば、この作り直しの手間そのものが減ります。

3つ目は、キャラクターが「運用できる資産」になるということです。
ディズニーの構造がまさにこれで、質の高いキャラクターはファンを生み、グッズや展開先を広げ、その利益がまた次の質に還元されます。
一度きりのロゴと違って、キャラクターは育るほど価値が増える資産です。

もう一度言います。
自社のキャラクターは、名前を覚えてもらうためではなく、名前を忘れられても顔だけは残るための装置です。

そして、その顔は社内の多数決では生まれません。
誰に、何を覚えてほしいか。
そこから逆算して、一点に絞って作るものです。

というわけで、実験は続きます。
では。

合同会社スタジオパッチ
代表 池本将

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運営会社概要

商号
合同会社スタジオパッチ
代表
池本 将
法人番号
6180003026597
所在地
愛知県一宮市西五城中切29-1
創業
2024年4月1日
資本金
1,000,000円
問合せ先
mm.arrowz.39@gmail.com