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設計理論

ご当地キャラクターに学ぶ「愛される設計」の話

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STUDIO PATTI

2026.07.28 ・ 読了 約3分

どうも、合同会社スタジオパッチ代表の池本です。
今日は「ご当地キャラクターに学ぶ愛される設計」の話をします。

本日も結論からいきましょう。
愛されるキャラクターかどうかは、発表した瞬間の見た目では決まりません。
その後どれだけ作り込まれ続けたか、で決まります。

発表直後は叩かれた

2025年の万博の公式キャラクターを覚えていますか。
発表された当初、ネットではかなり批判されていました。

「気持ち悪い」「なんだこれ」という声がたくさん出ていたのを、ボクも見ていました。
でも開幕後、状況はガラッと変わります。
「かわいい」の声が一気に増えて、人気キャラクターになったんです。

これ、面白い現象だと思いませんか。
見た目は発表時から変わっていないのに、受け取られ方だけが変わった。

なぜ人気は逆転したのか

ここで湧いてくるのが「不」です。
第一印象で決まらないなら、企業やクリエイターは一体どこに力を注げばいいのか。
デザインを直せばいいのか、広報を頑張ればいいのか、正直よく分からないですよね。

ボクの答えはシンプルです。
見た目の良し悪し以前に、裏側の作り込みの量と継続が、人の気持ちを動かします。
それが今日の結論の中身です。

根拠は3つあります

1つ目。
このキャラクターの生みの親であるデザイナーは、頼まれていない仕事まで人知れずやり込んでいたそうです。
粘土でモックアップを作り、性格を考えて数十パターンのポーズを描き、絵本まで作った。

発注書に「絵本を作ってください」なんて書いていないはずです。
「せっかくなら」と自分で仕事を増やしにいく姿勢が、キャラクターに厚みを持たせます。

2つ目。
着ぐるみの調整のために、現地に何度も通ったといいます。

画面の中のイラストと、目の前で動くぬいぐるみは、実は別物です。
「思ってたのと違う」「なんか動きがカクカクする」となりがちなポイントを、現場に足を運んで一つずつ潰していく。
地味な作業ですが、これが着ぐるみになったときの「ちゃんと生きてる感じ」を作ります。

3つ目。
既にあった強いロゴのイメージを消さず、あえて活かしながら、その強さを和らげる設計をしています。

ぽっこりしたお腹、くるくる動いて見える瞳、跳ねて目を引くしっぽ。
強すぎるものを全部変えるのではなく、「怖い」を「抱きしめたくなる」に翻訳する。
ゼロから作るより難しい仕事です。

この3つに共通しているのは、どれも「見えない場所での努力」だということです。

絵本もモックアップも、消費者が最初に目にするものではありません。
でも、その積み重ねが後からじわじわ効いてきます。

丁寧さは、時間差で届く

このキャラクターの生みの親は、こんな趣旨のことを話していたそうです。
「丁寧に、魂を込めてつくっていると、時間が経っても魅力が人々に伝わる」と。

これ、ご当地キャラクターや企業のキャラクターを預かる立場からすると、すごく勇気をもらえる話です。
発表直後の反応がイマイチでも、そこで諦める必要はない。
むしろ本当の勝負は、そこから先の運用にあるということです。

ボクも仕事でキャラクターの相談を受けるとき、見た目のクオリティだけを見て判断しないようにしています。
そのキャラクターに、どれだけの設定や物語、細かい動きの検討が積まれているか。
見た目の下に何が眠っているかを、いつも気にしています。

もう一度、結論です。
愛されるキャラクターかどうかは、発表の瞬間では決まりません。
見えない場所での作り込みと、その後の継続が決めます。

ご当地キャラクターや企業のキャラクターを持っている方は、ぜひ一度、自社のキャラクターに「見えない設定」がどれだけあるか、振り返ってみてください。

というわけで、実験は続きます。
では。

合同会社スタジオパッチ
代表 池本将

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運営会社概要

商号
合同会社スタジオパッチ
代表
池本 将
法人番号
6180003026597
所在地
愛知県一宮市西五城中切29-1
創業
2024年4月1日
資本金
1,000,000円
問合せ先
mm.arrowz.39@gmail.com